ランチェスター戦略、ランチェスター戦略モデル式・クープマンモデルとは?/ランチェスター戦略の理論Vol.9
今回はランチェスター戦略のもうひとつのルーツ
「クープマンモデル」についてお伝えします。
ランチェスター法則は第一次世界大戦の頃に発見された法則ですが、
第二次世界大戦の時には更に研究が進みます。
米軍は戦闘力を上げるために学者を徴用し、
戦争を科学的・数学的に研究させます。
そこでランチェスター法則に着目した
コロンビア大学の数学教授クープマンらが
戦闘力を高める軍事シュミレーションモデルを開発します。
これが「クープマンモデル」と言われるものです。
「ランチェスター戦略モデル式」とも言われますが、
「ランチェスター戦略」との混同を避けるため、
ここでは「クープマンモデル」で統一します。
「クープマンモデル」は
戦闘力を間接的な戦闘力である「戦略力」と
直接的な戦闘力である「戦術力」にわけた時・・・
「戦略力2:戦術力1」の時、最も戦闘力が高まる!
・・・ことを方程式で示したものです。
間接的な戦闘力は「戦略力」となり、
武器の開発力や生産力、物資の補給力などを表し、
直接的な戦闘力となる「戦術力」は戦車や戦艦の数・兵士の数などを表しています。
米国がB29や原爆の開発に注力したのもこの理論によるものです。
なぜ「戦略力2:戦術力1」の時に最も戦力が高まるのか?
これはランチェスター法則のように
数式で解説しようとするととても難解になってしまうので、
ここでは数式を使って説明することはしませんが、
「戦略力2:戦術力1」は覚えておいてください。
では、
この考え方を我々がビジネスで活かすには
どのように考えれば良いのでしょうか?
間接的な戦闘力である「戦略力」と
直接的な戦闘力である「戦術力」が
何にあたるのか考えてみたいと思います。
戦争の場合、間接的な戦闘力である「戦略力」は
武器の開発力や生産力・物資の補給力などでした。
ビジネスで考えた場合、
これらにあたるのは商品開発力や流通のチャネル開発、
広告宣伝、情報通信の社内インフラなど
直接的な戦闘力である「戦術力」を背後で支えるものが「戦略力」に該当します。
そして、
戦争における直接的な戦闘力である「戦術力」は
戦車や戦艦の数、兵士の数などでした。
ビジネス上では営業マンや店舗の数、
品揃えなど顧客との直接的な接点となるものが「戦術力」に該当します。
このことからいかに戦略が大事かということがわかります。
大抵の中小企業は戦略よりも
戦術に大半の時間と労力をかけているのではないでしょうか。
そして「クープマンモデル」によるこの考え方が、
次にお伝えするランチェスター戦略のシェアの目標数値
「7つのシンボル目標値」を導き出します。
ランチェスター戦略のランチェスター戦略モデル式、
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