ランチェスター戦略、弱者の基本戦略「差別化戦略」と強者の基本戦略「ミート戦略」/ランチェスター戦略の理論V0l.6
第一法則から導き出されたのが
弱者の基本戦略となる「差別化戦略」、
第二法則から導き出されたのが
強者の基本戦略となる「ミート戦略」でした。
この2つは180度異なる、相反する戦略となります。
ひとつの事例を上げてみましょう。
●差別化戦略
既に多くの人に愛飲されている「ヘルシア緑茶」。
2013年に発売された花王初の飲料水でありながら、
伊藤園の独断場である緑茶市場へ参入しました。
健康志向でお茶系飲料の売上が伸びる中、
メタボ対策を前面に打ち出し、
圧倒的な差別化となる
初の「特定保健用食品」
・・・という武器を身につけ、
当初は中高年層の男性(関東・甲信越のコンビにのみ)
にターゲットを絞り大きなシェアを獲得しました。
ここで注意をしなければならないのは、
市場地位別に
自社のポジション(弱者か強者か?)を判断する
・・・ということです。
花王は誰もが知る優良企業ですから、
強者なのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、
この場合は緑茶市場内での花王のポジションを考えなければなりません。
初の飲料水で緑茶市場に参入ということを考えると
いくら花王でもそのポジションは弱者になります。
●ミート戦略
花王の「差別化戦略」に対して
伊藤園の取った戦略が強者の「ミート戦略」です。
伊藤園のブランドは「おーいお茶」ですが、
「おーいお茶!濃い味」として茶カテキンが多く含まれていること、
「おーいお茶」より「濃い味」を全面に押し出し、
全国的な販売網で売り出しました。
花王の差別化戦略を同質化させることで打ち消す、
これが強者の「ミート戦略」です。
この事例で弱者と強者の戦略が相反することがご理解頂けると思います。
そしてこの弱者と強者の戦法はそれぞれ5つの戦法にわかれます。
次回は「弱者の5大戦法」についてお伝えします。
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