経営戦略の考え方(10)競争戦略とファイブフォース分析④新規参入の脅威

競争戦略の第一人者、マイケル・ポーター氏が
提唱したファイブフォース分析。
前回は③買い手(エンドユーザー)の交渉力についてお伝えしました。
今回は④新規参入の脅威についてお伝えします。
念のため前回と同じ図を掲載しておきます。
④新規参入の脅威
業界が魅力的(収益率が高い)であればあるほど、
新規参入業者が現れます。
そして、新規参入業者により市場シェアを奪われたり、
販売価格を下げざるを得ない状況となってしまいます。
この新規参入の脅威がどの程度あるのか
を判断するのが“参入障壁”です。
参入障壁とひと言で言ってもいくつか挙げられるので
下記に箇条書きで記載しておきます。
・巨額の投資
・製品差別化の存在
・流通チャネルの確保の難易度
・スイッチングコスト(仕入れ先を変更するコスト)の大きさ
・参入する際の制限や規制(特許など)
・参入に対する強い報復
ざっと挙げてもこれだけありますが、
新規参入を防ぐには参入して来ようとする業者に
上記のことをわからせる行動を取らなければなりません。
参入業者に対して行動でシグナルを送り、
けん制し躊躇させるということで抑制効果を狙います。
次回は⑤代替え品の脅威についてお伝えします。