ランチェスター戦略3つの結論(2)1位とNo.1の違いとは?/ランチェスター戦略の理論Vol.14
1位とNo.1、同じように聞こえるかもしれませんが、
ランチェスター戦略ではこれを明確にわけています。
先ず、ランチェスター戦略におけるNo1の定義ですが・・・
「2位を圧倒的に引き離したダントツの1位」
・・・これをNo.1と言っています。
では、なぜダントツの1位、No.1でなければならないのでしょうか?
それには理由があります。射程距離理論を思い出してください。
ダントツの1位というのは第一法則下では
2位を3倍以上引き離した市場シェア、
第二法則下では2位を√3倍(約1.73)以上引き離した
市場シェアを獲得した1位のことです。
2位に圧倒的な差をつけることで勝負あった!という数値となり、
1位としての地位が安定するからです。
更にNo.1には次のような様々なメリットがあります。
・スケールメリット
・価格主導権
・代名詞効果
・持続的繁栄
・理想の実現
・etc…
特に面白いのは代名詞効果です。
日本で一番高い山は?と聞かれれば誰でもわかりますが、
二番に高い山は?と聞かれて答えられる人は意外に少ないでしょう。
そして日常的に良く使う言葉で宅急便というのがありますが、
宅配便とはあまり言わないですよね?
宅急便はヤマト運輸の登録商標なので
宅急便=ヤマト運輸、宅配便はヤマト運輸以外ということです。
以前「魔女の宅急便」という映画がありましたが、
宅急便という言葉が一般的になり過ぎてしまい、
ヤマト運輸の登録商標だということすら気が付かなかったわけです。
同じようにサランラップとクレラップがありますが、
「サランラップちょうだい!」
と言う方が言いやすいのではないでしょうか?
特に旭化成のファンということではないのですが、
これは私だけではないと思います。
これがNo1の代名詞効果です。
このようにランチェスター戦略ではNo.1にこだわります。
これをNo1主義と言って、
ランチェスター戦略3つの結論の中で最も重要な概念としています。
ではNo1になるにはどのように考えていけば良いのでしょうか?
次回はNo1になるための考え方、
ランチェスター戦略3つの結論の最後の概念ををお伝えします。
ランチェスター戦略の1位とNo.1の違いに限らず、
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