ランチェスター戦略、ランチェスター法則の第一法則(第1法則)弱者の戦略/ランチェスター戦略の理論V0l.3
数回に渡って少し固い話が続いてしまいますがご勘弁を・・・
ランチェスター戦略を知るには
先ずそのルーツを知っておいて欲しいと思います。
結論のみならず、
その過程を知ることで間違いなく理解が深まります。
理解が深まれば?・・・そうです、忘れなくなります!(笑)
競争局面ごとに判断を迫られた場合、
必ず役に立ちますから少しの間、辛抱してお付き合いください。
ランチェスター戦略のルーツのひとつは
「ランチェスター法則」です。
良く聞くのは、
ランチェスター戦略とランチェスター法則は同じ!
※同じではありません。
・・・と思っている方が意外と多いということです。
ランチェスター法則は戦争の理論で
ビジネスには全く関係ありません。
この戦争の理論をビジネスで使えるように
マーケティングの領域にまで応用したのが
ランチェスター戦略なので誤解のないようにお願いします。
ランチェスター法則(戦争の理論)は戦闘方法の異なる
2つの法則(第一法則と第一法則)から成り立っています。
先ず、第一法則(第1法則)からみていきましょう。
下記の図をみてください。
第一法則(左側)が適用される戦い方は、
一騎討ち戦、局地戦、接近戦
・・・です。
ここでは刀を持った武士同士の戦いをイメージしてください。
1人の武士は1人の武士にしか攻撃ができません。
この時、
戦闘力=武器効率×兵力数
・・・となります。
武器効率というのは武器の性能を数値化したものです。
例えば、1mの刀の武器効率が1であるなら、
2mの刀の武器効率は2という具合に
数値の大きさが武器の性能を表します。
また「戦闘力」は相手に与える「損害量」と
言い換えることもできます。
では実際に数値を代入して確認してみましょう。
下の図を見てください。
見慣れない公式だと思いますが、
算数のレベルなので難しいことはありません。
この公式では計算しやすくするために
「武器効率」の「E」を「1」とします。
図のようにM軍が5人、N軍が3人で
どちらかの軍が全滅するまで戦ったとします。
武器効率が同じですからこの場合は相討ちになると考え、
お互いに3人の武士が減り、M軍が2人残ります。
式に数値を代入すると・・・
5-M=3-0 → M=2
図の通りM軍が2名残って勝つことがわかります。
では劣勢のN軍が勝つには、
武器効率(E)の数値がいくつになれば勝てるでしょうか?
ここではM軍も0になることから式に数値を代入してみると・・・
5-0<E(3-0) → 5<3E → 5/3<E
E(武器効率)が5/3(≒1.67)より大きくなれば勝てることがわかります。
この式から兵力数が少くても
武器効率を上げることで勝てることがわかります。
E(武器効率)が1.67より大きい数値ということは
頭の片隅に覚えておいてください。
この後の第二法則のE(武器効率)の数値と比較します。
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