局地戦・一点集中、アシックス(鬼塚喜八郎氏「失敗の履歴書」)とHISの事例から成長企業に共通する原理原則を学ぶ/営業の仕組み化Vol.4
前回は、
営業戦略の立て方で目指すべき市場シェア
ランチェスター戦略7つの目標数値
についてお伝えしましたが、
今回は、
局地戦・一点集中!
アシックス(鬼塚喜八郎氏「失敗の履歴書」)と
HISの事例から成長企業に共通する原理原則を学ぶ
と題して、
中丸流“KIS”戦略の1つ目、
K(局地戦)
についてお伝えします。
先日のブログでもマーケティングの
「STP(分けて・狙って・決める)」
についてお伝えしましたが、
この3つの要素を実践で応用するとどうなるか?
それが中丸流“KIS”戦略です。
“KIS”はそれぞれ
ローマ字の頭文字に当たりますが、
“K”は局地戦を表し、
エリア・カテゴリーなどを限定して戦う
ことを意味しています。
戦うエリア・カテゴリーなどを限定し、
経営資源を一点に集中することで、
競合他社から頭ひとつ抜け出すこと
が可能になります。
ブログではスペースが限定されるので
ここでは2つの事例をあげましょう。
●事例1)
HIS(エイチアイエス)/旅行会社
今でこそ大手旅行会社として
認知されているHIS(エイチ・アイ・エス)ですが、
創業当初は新宿のワンルームマンションに
デスクとチェアが2つのみ、
スタッフもたった2名で創業されました。
そして1995年、
旅行業として初の上場を果たします。
創業当初は旅行に関するチケットなど
何でも扱うのではなく、
「海外の格安航空券のみ」を扱うという経営方針
の元で営業活動をしていました。
限られた経営資源を「海外の格安航空券」
というカテゴリーに限定し、局地戦を展開したのです。
局地戦を展開し「海外の格安航空券」に
経営資源を一点集中したからこそ、
市場シェアを高めることが可能となり、
今の地位を築くに至りました。
澤田会長は・・・
市場シェアが10%を超えるまでは
水面下で営業活動をして
テレビCMなどはやらないようにした
・・・とおっしゃっています。
昨日の市場シェア7つの黄金目標値の中で
市場シェア10.9%影響目標値が
何を意味するか下の表で確認してください。
競合とのシェア争いが本格化する目安です。
澤田会長はこのシェア理論を忠実に実践した経営者
と言えるでしょう。
ちなみにエイチアイエスの前身は
秀インターナショナルサービスです。
エイチアイエスの社名は
この秀インターナショナルサービスの
頭文字を取ったと言われています。
●事例2)
アシックス/総合スポーツ用品メーカー
総合スポーツ用品メーカーのアシックス。
創業当初はバスケットシューズメーカーだった
ということをご存知でしょうか?
当時はスポーツをするのに
相応しいシューズはなかったそうで、
ある高校の監督からの依頼でつくったそうです。
グリップの悪さがどうにもならず、
吸盤を靴底につけてみたら
転倒する選手が続出したそうです(笑)
アシックスの創業者・鬼塚喜八郎氏は
ご自身の商法を・・・
オニツカ式キリモミ商法
・・・とおっしゃっています。
経営資源が分散しないようにキリモミのように
一点に集中し、局地戦を展開していたことがわかります。
バスケットシューズ完成の後、
更に経営資源を局地集中し、
マラソンはマメができて当たり前と言われた時代に
マメのできないマラソンシューズの開発に成功したそうです。
※鬼塚喜八郎氏「失敗の履歴書」より
上記2つの事例から言えることは・・・
局地戦=
勝負する場所やカテゴリーを限定し、
経営資源を一点集中する!
・・・ことです。
それは自分が、
勝てる場所で戦う
・・・ことを意味しています。
では、私が全く売れない営業マンから
トップセールス、最年少でマネジャーになった
局地戦は・・・
2回あとのブログ、
“I”と“S”の戦略を全て解説した後で
You Tubeのアドレスをお教えしますね。
※この動画は2年前に何気なく
You Tubeにアップしたのですが、
再生回数が5,300回を超えています。
アシックス創業者・鬼塚喜八郎氏の著書
『失敗の履歴書』の抜粋がアシックスのホームページに
掲載されてますので、是非是非、一読ください!!!
とてもためになり、元気になれます!
こちらをクリック!
次回は、
中丸流“KIS”戦略の2つ目、
I(一騎討ち戦)
をお伝えします。
今回同様、事例も紹介していきますので、
楽しみにしていてください。
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