経営戦略の考え方(3)事業領域(ドメイン)の設定と考え方

事業領域ドメインの考え方と設定

前回は外部環境分析・内部環境分析について

主要なフレームワークを交えてお伝えしました。

 

この回では前回の環境分析を受けて、

事業領域(ドメイン)の設定・考え方について

お伝えしていきたいと思います。 

 

 

 

事業領域(ドメイン)は

企業の活動範囲や領域を意味しますが、

経営戦略の策定という観点から考えると・・・

 

 

 

顧客軸:誰に?(市場、ターゲット)

機能軸:何を?(商品・サービスが満たす顧客ニーズ)

技術軸:どのように?(顧客機能を満たす独自能力)

 

 

 

・・・と言う具合に上記3つの軸で

事業領域(ドメイン)を定義すると

わかりやすいと思います。

 

なぜ事業領域(ドメイン)を設定するかというと、

限りある経営資源の分散や過度な集中を避けるためです。

 

 

 

ここでは簡略化してお伝えしますが、

この事業領域(ドメイン)を考える時に

便利なフレームワークが前出したSWOT分析です。

 

強み(S)と機会(O)を掛け合わせたものが

自社の進むべき事業領域(ドメイン)となり、

弱み(W)と脅威(T)については

克服できなければ回避します。

下記の動画で確認してください。

 

 

 

 

 

更に事業領域(ドメイン)を設定する際に

気を付けなければならないことが下記2つの概念です。

 

 

 

・物理的定義=モノ(小さくなりがち)

・機能的定義=ニーズ(広くなりがち)

 

 

 

この2つに関しては、

物理的定義に偏り過ぎてしまうと

環境変化に対応できなくなり、

機能的定義に偏り過ぎてしまうと

事業領域が曖昧になり、

経営資源が分散してしまうことを意味しています。

 

このように考えると

一度設定した事業領域(ドメイン)も

定期的に見直しをしなければならない

ことがわかります。

 

環境が常に変化している以上、

当然それに合わせて事業領域(ドメイン)を

柔軟に変えていかなければならないわけです。

 

 

 

ところが、

多くの企業が過去の成功体験にとらわれてしまい、

環境が変わっているにも関わらず、

事業領域(ドメイン)を変えることに躊躇

してしまいます。

 

確かに事業領域(ドメイン)を変えるには

勇気が要ることですが・・・

 

 

 

環境が変わるということは 

自社の強みが強みでなくなること!

 

 

 

・・・ことを意味します。 

そのように考えると、

事業領域(ドメイン)を変えないこと

の方がリスクになるのではないでしょうか。

 

 

 

これからの日本は人口が減少し、

市場も縮小していきます。

このことは市場が伸びてきた中で戦ってきた、

 

 

 

今までのやり方・経営が通用しなくなる!

 

 

 

・・・ことを意味しています。

我々は将来の環境変化を先読みし、

それに対応していかなければならないわけです。

 

 

 

成功体験は過去のもの!

社長業は環境適応業!

 

 

 

・・・ということを今一度認識しなければなりません。

次回は成長戦略の考え方についてお伝えします。

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