法人営業戦略の立て方・考え方・作り方/営業の仕組み化Vol.10
前回は、
本当の法人営業戦略として、
カバー率とAa率から流通シェアを導き出し、
需要の大きいところに経営資源を集中すること
をお伝えしました。
今回は、
営業戦略の立て方、
具体的な営業戦略の立案方法
についてお伝えします。
いよいよ、法人営業戦略の立て方です!
前回のブログの最後に掲載した
例題を再度確認してください。
<ここから例題>—————
貴社の全対象顧客数が100社で
取引先の数が50社(カバー率50%)、
ラージAグループが20社で
Aa顧客数が2社(2÷20でAa率10%)
であったとします。
現在の流通シェア が市場シェアと一致している場合、
市場シェアを35%にする打ち手は
どのように考えれば良いでしょうか?
また何パターンの打ち手(戦略)があるでしょう?
<ここまで例題>—————
では上記の例題を
下記の流通シェアから解いていきましょう。
市場シェアを35%にするには
カバー率とAa率を足して
2で割る前の数値が70
になれば良いわけです。
従って、
カバー率とAa率を足して
70になる組み合わせは下記の通り
3つのパターンが考えられます。
(戦略A、戦略B、戦略C)
●戦略A
カバー率のみ10%UPさせる施策。
カバー率を10%アップするということは
新規取引先を10社(100件の10%)
増やすことになります。
●戦略B
Aa率のみ10%UPさせる施策。
Aa率を10%アップするということは
Aa客を2社(Aグループ20件の10%)
増やすことになります。
●戦略C
カバー率、Aa率共に5%UPさせる施策。
カバー率を5%アップするということは
新規取引先を5社(100件の5%)増やし、
Aa率を5%アップするということは
Aa客を1社(Aグループ20件の5%)
増やすことになります。
上記3つの戦略の中から
顧客と競合他社の状況を加味し、
自社が取り組みやすい戦略を選択し
シェアアップを図っていきます。
【 注意!】
わかりやすく解説するために、
今まで流通シェアの式を下記のように解説してきました。
上の式は、
流通シェア=
カバー率×50% + Aa率×50%
とも言い換えられます。
要はカバー率とAa率のバランスを
2で割って均等にしているわけですが、
成熟期以降の場合、
ある程度のところまでカバー率を上げると
それ以上カバー率を上げてもシェアは上がらなくなる!
・・・のです。
なぜなら、市場が飽和するからです。
その場合、
カバー率の配分を50%から40%にし、
Aa率の配分を50%から60%にするなど
自社の状況に合わせて流通シェアの式を調整
することが必要です!
※カバー率のウェイトを少なくする
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以上で法人営業戦略の立て方となる
骨子の部分は一旦終了しますが、
本来であれば営業戦略を立てる前に
どのエリアで戦うか、No1になるか、
地域戦略を解説するはずでした。
しかしながら、
私の顧問先様である中小企業は
元々地元密着型であること、
また研修などをしている大企業だと
地域ごとに販社があることなどから
地域戦略・エリア戦略を飛ばしてお伝えしました。
地域戦略・エリア戦略も奥が深いので
機会があればお伝えしたいと思います。
さて次回は、
経営者の右腕を育てる人材育成の仕組み
についてお伝えします。
経営者の思いとなる
経営理念を伝えていくには、
社員5名前後から真剣に考えなければなりません。
その際の考え方・やり方
についてお伝えしていきます。
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