経営戦略の考え方(4)成長戦略(拡大戦略)について/市場浸透戦略、新商品開発戦略、新市場開拓戦略

アンゾフの成長戦略マトリクス

前回は事業領域(ドメイン)についてお伝えしました。

ここから先は3つのステップ、

・最適資源配分

・成長戦略(拡大戦略)

・競争戦略

・・・にわけてお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

最適資源配分

各事業部ごとに様々な製品・サービスを

扱っていると思います。

これを・・・

 

PPM

(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

モデルを用いて、

どの事業にどれだけの資源を配分するか検討します。

(PPMは色々なサイトで掲載されているので詳細の説明は割愛します)

 

 

 

当然、企業価値が最大になるように考えるので、

「金の成る木」でキャッシュを稼ぎ、

「問題児」を次の「花形」に、

「花形」を次の「金の成る木」になるように

人・モノ・カネを集中的に投下していきます。

 

 

 

この流れは大企業、もしくは中小企業の中でも

複数の事業部がある場合の流れになりますが、

複数の事業部が存在しない中小企業

(事業部でやっていること=全社事業)においては

事業部ごとの最適資源配分をスキップし成長戦略を考えます。

 

 

 

成長戦略

成長戦略は下記のように縦軸に市場、

横軸に製品・サービスを取り、

既存・新規のマスを設け4つのパターンで考えます。

 

 成長戦略マトリクス

 

上記4つの成長戦略のパターンで

多角化戦略以外を拡大戦略と言いますが、

順に解説していきます。

 

市場浸透戦略

既存の市場に対して既存の商品・サービスを

セールスしていく拡大戦略であれば、

客単価を上げるために商品単価を上げる、

購買点数を増やす、購買頻度を増やす、

既存客への付加価値を上げる

というように考えていきます。 

 

市場開拓戦略

既存の商品・サービスを新しい市場にセールスしていく

拡大戦略であれば自社で売るのか(直接販売)、

代理店のようなパートナーを開拓していくのか(間接販売)、

地域・エリアで考えた場合に拡大していくのか(通販など)

それとも既存エリアの穴を埋めていくのか

というように考えていきます。

 

新商品開発戦略

既存の市場に対して新しい商品・サービスをセールスしていく

拡大戦略であれば、既存取引先に対して相性の良いものか、

新たな商品・サービスの開発にかかるコスト

(予算的なものに限らず人的労力も含みます)

に見合う利益が見込めるか、

シナジー効果が期待できるかということを

考えなければなりません。

 

多角化戦略

新たな市場に対して新しい商品・サービスをセールスしていく

のが多角化戦略ですが、これは慎重に検討しなければなりません。

経営資源の豊富な大企業ならまだしも

中小企業が安易に多角化戦略に出るべきではありません。

 

 

 

戦略は8割のやらないことを決めること!

 

 

 

・・・と言われているぐらいですから、

本来は事業を絞らなければなりません。

 

にも関わらず、

新しい市場、新しい商品・サービスに打って出るわけですから、

少なくても上記3つの拡大戦略を勘案、

もしくは実行した上で最後の手段と考えた方が良いでしょう。

 

 

 

次回は冒頭で3つのステップにわけた

3つ目の競争戦略についてお伝えしていきます。

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